• 年をとると誰にでももの忘れは出てきますが、体験したこと全体の記憶をなくすのが「認知症によるもの忘れ」です。 例えば、電話があったことや食事をしたこと自体を忘れて、ヒントを与えても思い出せなかったり、直前の出来事や忘れるはずのない家族の名前を忘れてしまったりという場合には、病的なもの忘れの可能性があります。
  • 「認知症のもの忘れ」も最初は身近な事柄の「ど忘れ」から始まりますので、初期には「健康なもの忘れ」と区別をすることは困難です。しかし、認知症の場合は徐々に進行することが特徴ですので、症状の経過を慎重に観察することが必要です。

「認知症のもの忘れ」と「健康なもの忘れ」の違いは?

  • もの忘れだけが悪化する状態を「軽度認知障害」と呼び、認知症の前段階と考えられています。しかし軽度認知障害のすべての人が認知症に移行するわけではありません。

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