薬物による治療

認知症の治療はどうするの?

アルツハイマー型認知症やレビー小体型病などの変性型認知症を治す薬は現在のところありません。しかし、アルツハイマー型認知症の中核症状の進行を遅くする薬はあります。そして現在も様々な治療薬が開発されています。

脳血管性認知症は脳卒中の再発を防ぐことで進行がある程度予防できます。それには高血圧や糖尿病の管理が重要です。また脳梗塞再発予防薬も継続する必要があります。

不安、不眠、妄想、幻覚などの周辺症状は、少量の抗うつ剤や向精神病薬などで改善することがあります。

 

接し方

周囲の接し方

出来ないことを責めたり、遅いことに対して急がせたりせず、本人の「こころ」をまわりの人が理解することが必要です。
本人にとって居心地のよい場所でよい時間を過ごせるように心掛けることが必要です。

からだの治療

風邪や脱水や便秘といった身体の病気が起こったときに、不安が強くなったり、認知症の症状が悪くなったりすることがありますが、自分の身体の不具合を訴えることが出来ないことがあります。いつもと様子が違ったら、かかりつけ医やケアマネジャーなどに相談してください。

介護者へのケア

治療にも増して大切なことが介護する人たちへのケアです。認知症という病気は、生活全般の介護が必要となるため、家族に対して適切な介護の方法を指導したり、心のケアをしたり、介護仲間を紹介することが必要です。家族への適切なケアもまた認知症の人への治療に結び付きます。