当センターのご案内
ご挨拶
高齢化社会の進行とともに認知症患者の増加が見込まれ、2025年には65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症という時代が到来します。充実した診療サポートと社会的基盤の整備が必要で、国の重要な施策も進んでいる中、県全体で一丸となって取組んで行かなくてはなりません。そこで、2011年に認知症の方に適切に対応するために、しまね認知症疾患医療センターが島根大学医学部附属病院に設置され、2015年には基幹型として活動することになりました。
島根県の認知症疾患センターの設置状況は、当院を基幹型とし、地域型として、松江圏域に安来第一病院、益田圏域に松ヶ丘病院、浜田圏域に西川病院、また、連携型として、出雲圏域にエスポアール出雲クリニック、大田圏域に石東病院、雲南圏域に奥出雲コスモ病院、隠岐圏域に隠岐病院、松江圏域に松江青葉病院、こなんホスピタル、まつしま脳神経内科クリニックが設置されています。
基幹型である当センターでは、専門外来の「ものわすれ外来」にて認知症の早期診断・治療を行うとともに、認知症に関する問題や相談を、認知症を学んだ専門スタッフがチームを組んで解決していく体制を作っております。
そして、認知症の早期発見、早期診断を行い、生活上の困難や合併症への対応、医療相談を行うなど臨床的対応を行う一方、地域の中で認知症対策が円滑に行えるように、啓発活動や支援体制の整備に気を配っていきたいと思います。
また、当センターは、他の医療機関やかかりつけ医、医療・介護・福祉サービス施設、地域包括支援センター、介護者、地方自治体の方々と連携しながら、認知症の方が希望を持って過ごせる社会の創生を目指していきたいと思いますので、どうぞご活用頂きますとともに、ご相談やご要望を頂きますようお願い致します。
センター長 長井 篤
事業概要
基幹型認知症疾患医療センターでは、早期に診断を行うための専門的な情報の提供や、治療方針に悩む場合の対応など、地域における認知症の保健医療や介護の水準の向上を図るために、以下の事業を行います。
01.認知症の確定診断
かかりつけ医からの紹介による「もの忘れ外来」を通じて、専門医または担当医が診察、認知機能検査、画像検査などを参考にして鑑別診断をおこない、今後の治療・ケアの方針を説明いたします。
02.認知症についての最新情報の提供や助言
かかりつけ医や地域医療機関を対象として、認知症の最新の診断、治療に関する相談に応じ、最新の情報を提供します。一般向けの講演会なども積極的に行い、情報・知識の普及に努めます。
03.地域連携の推進
サポート医、地域包括支援センター、認知症の人と家族の会などと連携して、地域での認知症医療・介護の連携体制を推進します。そして研修会や講演会を通じて、地域保健・医療・介護の水準向上を目指します。
運営体制
スタッフ紹介
センター長 長井 篤
副センター長 長濱道治
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その他 脳神経内科医師 :3名 精神科神経科医師 :1名 精神保健福祉士・社会福祉士 :1名 心理検査員 :2名 保健師・看護師 :2名 |
センターの場所および稼働日
〒693-8501 島根県出雲市塩冶町89-1 島根大学医学部附属病院内2階
月曜日~金曜日 午前 8:30~午後 17:15 (土曜、日曜、祝日、お盆、年末年始を除く)
相談は無料です。(電話通話料は相談者負担)
電話でのご相談
電話:0853-20-2630
月曜日~金曜 午前9:00 〜 午後16:00
相談対象者
患者さんご家族、医療介護福祉関係者